寄付金募集

‐60年前の出来事に思いを寄せて千種高校魂を後世に伝える庭の寄贈の実現に向けて活動しています。

主旨

発起人 一回生 鈴木雅文

 
霧ヶ峰の林間学校覚えていますか?
雄大な高原ハイク、夕食準備中の突然の夕立等、それぞれに良い経験を貰いましたね。
しかし、この17回続いた林間学校実現の裏には感動のドラマがあったことは誰も知りません。
 

そのドラマを知るものが母校千種高校の茶道室の南の庭にあるのです。それはこの「岩」です。え、岩?良く見えません。何処にあるんですか?
辻村泰夫初代校長と霧ヶ峰ヒュッテジャヴェルの主人高橋達郎氏との林間学校実現に向けての実話を是非とも後世に伝えたいと行動を起こしました。
 
 

林間学校の場所を決めるにあたり、川辺先生、桑名先生の推薦を受けて一行は霧ヶ峰に向かいました。辻村校長も大変気に入り是非キャンプサイトをお願いしようと山小屋ヒュッテジャヴェルの主人高橋達郎氏と面会しました。 

しかし結果は即決、拒否されてしまいました。理由は新設校であること、どんな校風かも解らないのに受けることは出来ないとのことでした。 

それでも辻村校長は何とか説得を続け、場をキャンプ場に移し語り合います。高橋氏は当時の教育方針は大学受験だけのための詰め込み教育を憂いていました。「人はどう在るべきかを教えなくてはいけない。また、何事にも本物を追求することが大事ということ(私が高橋氏から繰り返し薫陶を受けた)」。辻村校長の「その道の一流を目指せ」という互いの信念、理念に共感して両者は合意にいたりました。この話し合いの時に二人が座っていたのがこの岩なのです。辻村校長は事もあろうに「高橋さん、この岩を千種高校にくれませんか?」その後、高橋さんは関係官庁の許可を取り付け自費で運んでくれました。 

高橋さんは人に頼まれたことは何とかしようという人でした。唯一、この事実を知る者としてこの岩の存在理由を皆さんに認知して戴き、60年前のドラマを後世に伝えるべく場を整備して母校に寄贈したく思います。まさに温故知新です。初代辻村校長の母校設立に込めた教育理念を振り返る場を寄贈したく思います。 

賛同頂ける皆様のお力を得て実現に向けたいと活動を始めました。 

母校愛

皆様、、何を感じ取りましたか?
私は全てが新たなスタートで先生と一緒になってひたすら高校生活を楽しみました。

背景を辿ってみよう

  • 楽しかったですか? 辛かったですか?
  • 霧ヶ峰林間学校実現の立役者たちです

愛知県立千種高校 
教育理念
初代辻村校長の教育理念

1.自主的、創造的な生活態度を

 身につけ積極的に行動する。


2.道徳的心情を深め、健康で

 明朗でたくましく生きる。


3.人間相互の信頼と協調につとめ

 集団の中で個人として責任あ

 る行動をする。


4.豊かな教養と情操を養い、

 国際的視野を広めうるおいの

 ある生活をする。

何故、哲学の庭なのか?

  • 教育理念を掘り下げてみよう
  • 突然、丸刈りを掲げた方針の真意は何だったのか?
  • 霧ヶ峰林間学校で何を学ばせたかったのか?
  • 開校記念日の講演に石田退三氏を招いた意図は?
  • 小学校制度が出来る前からあった南尾張、鈴溪義塾の流れを汲んだ先生方による理念の継承とは何だろうか?
  • 愛知県人だからこそ継承出来るものがあります。
  • 辻村校長から我々に贈られたはなむけの言葉を読み返そう(下段に掲載)

このようなことが振り返れるような情報も含めた庭に仕上げたいものです。

一回生卒業アルバムに掲載された校長からの送る言葉、お覚えていますか?
え!見たことも、読んだこともないよ。
校長の教育理念に繋がっています。

寄付金の募集

口座振込先

OKB 大垣共立銀行
店番043
口座番号 495807
哲学の庭寄贈の会
テツガクノニワキゾウノカイ

辻村泰夫校長からの餞の言葉

珠 玉 

顧みれば、第1回の入学生として、諸君を迎え、諸君と相知ってから3年、創立当時から歩みをともにした諸君の卒業式をここに迎え、ひとしおの感概を禁じ得ない。明和館での入学式、10ヶ月にわたる仮校舎での学校生活、風順をついての新校舎への移転、クラブや生徒会の創起、日々の活動、球技大会、体育大会、遠足、健脚会、霧ヶ峰のキャンプ生活、登山、スキー訓練、修学旅行などの諸行事、「ちぐさ」「かきつばた」の創刊、わけても感激に浸った昨秋の校歌制定式、校歌発表会、つづいて開校記念式など数えれば限りないことごと、その一つ一つにくふうをこらし、熱意を傾けてきた諸君の思いは、今いかばかりであろう。規則と不自由な生活の中からは、工夫を生み、耐乏の精神を養った事であろう。楽しい学校行事からは、豊かな経験を積み、清純な友情がはぐくまれたことであろう。激しい学習生活の中からは、目標達成の困難さと、これを勝ち取ったときの喜びを味わった事であろう。厳しい境鍛生活の中からは、正しい生活習慣を身につけ、組織におけるそれぞれの責任を自覚したことであろう。さて、卒業生諸君に対し、日頃、考えていることの一遍をしるして、はなむけの言葉としたい。

まず第1は、第1回の卒業生としての自覚である。この自覚の上に立って、今後いかに進むべきかを考えてほしい。人類には理想があり、希求がある。けれども、たゆみない努力を続けても、なお一代で実現をみることの至難なこともある。この遙かなる理想を実現するためには、次代から次代へと託してゆかなければならない。ここに教育の意義があり、ここに本校設立の意願もある。今日まで3年間、諸君に接し、諸君と話すにつけて、諸君の一人一人の中に、珠玉とも言うべき素晴らしい資質を見いだし、常々たのもしく感じてきた。この諸君の、人間としての成長こそは、本校教育の成果であり、その成長の足跡が本校の歴史につながることを思うとき、第一回の卒業生諸君に対する期待は、きわめて大きい。

第2は、その珠玉の一つである純粋でまじめで、合理的な考え方を限りなく、伸ばして欲しい。ただ、諸君の考え方が、ともすると、小さな範囲における、そのもの自体の正しさだけにとどまって、視野の狭さを思わせることがしばしばある。これからの努力と研鑽によって、その考えをいっそう深めるとともに、広い領域における位置づけや比重を考えるように、思考を展開してゆかねばならない。その時はじめて、偏見に陥らず、独善に流れず、そのものの真に正しい価値観がうまれてくる。知性にあふれ、探究心あり、陶冶性に富んでいる諸君であれば、今後の精進によって、これが達成されることを確信している。

第3は、清純で愛情に富んだ心と眼を、いつまでも失わないでほしい。諸君の心情は、濁りもなく、さわやかさを感ずるものであるが、その輝きの及ぶ範囲があまりにも狭い時には利己主義の殻が破られず、狭く閉じこもっているものを発見することがある。今後諸君が人間性をみずから深く養うことによって、いっそう豊かな心情をはぐくみ、見えざるものえの思慕にまでいたることを期待したい。

第4に、全身若さにあふれた諸君の身体は、得がたい珠玉である。しかし、これまで、ご両親から注がれた慈愛の栄養は、まだまだ十分に消化には消化されず、そこに、不均衡と脆さを感ずる。今後の正しい訓練と厳しい摂政とによって、真に頑健な身体を築き上げるように努めてほしい。

最後に、諸君の一人一人は、みずからも知り得ないような限りない可能性を持っていることを自覚してもらいたい。けれども、この内に秘められた珠玉のような資質の輝きは、みずからの意思と努力によってのみ啓発されるのである。強い意志と忍耐によって、せっかくの珠玉を磨きあげてほしい。こうして磨き上げた珠玉を、積極的な実践意欲と果敢な開拓精神とによって、より良き明日の社会のために役立たせてほしい。アンデルセンの言葉に「どんなに高いところでも、人間の達することのできない所はない。しかし、決意と自信とをもって、これにのぼらなくてはならない」というのがある。諸君達が使命感に徹し、これに邁進するならば、よし、その道は険しくとも、明るい楽しい人生を堂々と歩くことができると確信する。諸君の望み多き卒業にあたり、アンデルセンの教えをかりて、餞の言葉を結ぶ。

  「 ち ぐ さ 」 誌 よ り 抜 粋